チップの効率とOA化

「目の前にチップやパソコンがあったら使いたくなる」というのが人の性ではないでしょうか。
しかし、どんなものを使うにしてもそれに見合った使い方というものがあります。
事務仕事でパソコンを使う後輩に、こんなアドバイスをすることがあります。
それは「パソコンを使って作業を行うのであれば、少なくとも同じファイルを2回以上使わなければ、パソコンを使うメリットが薄い」というものです。
以前の職場で、電話からの伝言をパソコンで打とうとした人がいました。わざわざパソコンを立ち上げる時間・・・もったいないですよね?それより、手元のメモ帳に書くほうが効率的です。
もちろん、社内の伝言を集計するために、テキストファイルに残しておくということを、組織的に取り組んでいるのなら話は別ですけれど・・・
しかし、繰り返し使わないのであれば、近くのメモ帳に書くのか一番効率的ではないでしょうか。
では、計測チップはどうでしょうか。
どんな場面でチップを使うべきか考えてみましょう。
例えば、50名以上の人が参加する競技で、計測の単位時間を1分とします。ゴールラインには5分に1人通過するかしないかという状態です。この状態で1秒に数十名の通過を、1/1000単位の時間で測れるチップを使う必要はあるでしょうか?
答えはノーです。
もちろん、完全にないということではありません。
その主催者と参加者が、とにかく完全なタイムをとってほしいというニーズがある大会であれば、価値はあります。
しかし、機材の効率という面では、チップによる計測を使う効率は悪いかもしれません。
このあたりを提案力として私たちは主催者の方とディスカッションを進めていきます。