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全自動計測は可能か|自転車レ―スのタイム計測はJMS

計測コラム

全自動計測は可能か

全自動計測は可能か

日々、技術は進化しています。それは計測機器も一緒で、益々開発が盛んになってきています。

最近では、RFID(ICチップの技術の総称)の技術がマイナンバーなどに応用されそうですし、私たちの日常で目するものでは、駅の改札はSuicaやPASMOといったICカード、コンビニのレジや自販機ではIDやnanacoといった電子マネー、高速道路ではETCが主流になりました。

 

こうなればSFやアニメの世界では、車の運転や料金所、改札などが完全な自動化された世界が描かれ、そんな時代も目の前にしてるようにも思えます。

果たして本当にそうなのでしょうか?

 

色々なチップメーカーの営業さんに、「あなたのところの機器は、何パーセントの確率で通過データを拾いますか?」という質問をすることがあります。

ほとんどのメーカーは「100%です」と答えます。ですが、はっきり言ってこれは全く信用に値しません。現実をしっている私たちは、他のメーカーのものも含めおおよその数字は想像できるのです

仮に98%とか、もしくはもう少し下げた数字であれば、信用性が上がるのですが・・・

 

ETC料金所でのトラブルが起きたとき、必ず対応する者は確保されています。以前のように通過ゲートごとに人がいるわけではなくなりましたが、やはり無人ではありません。駅の改札もやはり「係員のいる改札」はありますよね?

 

そのほとんどが、自動化出来ても、結局は「イレギュラー」は必ず起こり、そこには人の判断は絶対必要です。

ましてや、「同着」であっても、様々な解釈を必要とする競技の結果=リザルトは、その場のシチュエーションを含めて、人間の判断によって初めて成立するものです。「なぜ全ての競技で審判が人間であるか」それがすべてが証明しています。

 

このように完全自動化などというものは実は夢物語です。機械というものは手段にすぎません。判断するものは人間で、その判断能力は機械ではとてもかなわないのです。計測作業も人が行うから「効率」をあげる道具としてのチップがあるのです。

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